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製造委託先を選ぶときのチェックポイント
製造業の現場では、プレス部品を自社で内製するのではなく、外部に製造委託するのが一般的です。
特に金型を用いたプレス加工は、設備投資や人材育成の負担が大きいため、多くのメーカーは専門性を持つ協力会社に生産を委ねています。
つまり「プレス部品をどうつくるか?」ではなく、「どの製造委託先を選ぶか?」が勝負の分かれ目になります。
ところが、委託先選びを安易に「コストだけ」で決めてしまい、品質トラブルや納期遅延に悩まされるケースも少なくありません。未だに「安ければいい」と考える企業もありますが、それは極めて危険な判断です。特に品質管理に甘さのある委託先を選べば、取引先からの信頼を失い、最終的に大きな損失につながります。
失敗しないためには、価格だけでなく品質・納期・信頼性を含めた総合力で判断することが不可欠です。本記事では、製造委託先を選ぶときのチェックポイントを詳しく解説します。
1. 製造委託先を選ぶときの基本視点
プレス部品の製造委託先を評価する際、まず押さえておくべき視点は以下の通りです。
① 技術力と対応範囲
- 深絞り、曲げ、打ち抜きなど、必要な加工技術を持っているか。
- ステンレス、アルミ、真鍮など、多様な材質に対応できるか。
- 試作から量産、さらには金型製作まで一貫対応できるか。
② 品質保証体制
- ISO9001やIATF16949など品質規格を取得しているか。
- 工程検査や出荷検査の仕組みが整っているか。
- 不良発生時の原因究明や再発防止策が明確か。
品質は何よりも重視すべき要素です。どれほど安価であっても、品質が悪ければ結果的にコスト増や信用失墜につながります。
③ 納期遵守力
- 短納期や急な変更に対応できる柔軟性があるか。
- 設備稼働率やキャパシティに余裕があるか。
- 過去に納期遅延を繰り返していないか。
④ コストと透明性
- 見積もりが明確で、内訳が提示されるか。
- 単に「安い」ではなく「適正価格」であるか。
- 材料費・加工費・管理費が合理的に説明されるか。
⑤ コミュニケーションと提案力
- 図面や仕様のすり合わせを丁寧に行ってくれるか。
- 担当者のレスポンスは早く、誠実か。
- 加工方法やコストダウンの提案を積極的にしてくれるか。
⑥ 継続性・信頼性
- 経営基盤が安定しているか。
- 突然の廃業リスクが低いか。
- 長期的にパートナーとして付き合える企業か。
2. 製造委託で失敗しないために
多くの企業が委託先選びで失敗する原因は「短絡的な判断」です。特に「価格が安いから」という理由だけで選んでしまい、以下のような問題に直面する例が後を絶ちません。
- 納品された部品に不良が多く、検査・手直しコストがかかる。
- 不良対応に時間を取られ、納期が遅れ顧客からの信用を失う。
- 金型の管理が不十分で、追加コストが発生する。
こうした失敗を防ぐためには、小ロット試作から始めて品質や対応力を確認すること、工場を実際に見学して管理体制を確認すること、契約で責任範囲を明確にすることが重要です。
「安心して任せられる委託先」を見極める努力を怠れば、必ずどこかで大きな代償を払うことになります。
3. 最近の製造委託の動向
- 自動化・省人化:人手不足を背景にロボット導入が進む。
- サステナビリティ:CO₂削減や環境規制対応が選定基準に。
- DX化:生産データをクラウドで共有する仕組みを持つ企業が注目。
- リスク分散:海外依存から国内委託へのシフトが進行。
今後は「価格」だけでなく、透明性・環境対応・デジタル対応が委託先選びの必須条件になっていきます。
4. 安心できる委託先を選ぶということ
最終的に重要なのは、安心して任せられるかどうかです。
安心とは、単なるイメージではなく以下のような総合的な要素の積み重ねです。
- 技術力に裏付けられた加工品質
- 品質保証体制による安定した納品
- 約束を守る納期管理
- 誠実な対応と改善提案
- 長期的に付き合える経営基盤
価格優先で失敗しないためにこそ、「安心感」を基準に選ぶべきなのです。

5. だから野口製作所にご相談ください
株式会社野口製作所は、金型設計・製作から試作・開発、量産まで一貫して担う金属プレスメーカーです。特に深絞り加工をコア技術とし、ステンレス・アルミ・真鍮・鉄など多様な材質に対応可能。25tから200tまでのプレス機を保有し、薄物から厚物まで柔軟に対応できます。
- 品質面:ISO9001取得、車載メーカーの厳しい監査にも対応可能。
- スピード面:小規模ならではのフットワークで短納期案件に迅速対応。
- 信頼面:顧客から「野口製作所なら安心」と言われるパートナー実績。
製造委託先を選ぶことは、単なる外注ではなく長期的なビジネスパートナー選びです。
もし「安心して任せられる製造委託先」をお探しなら、ぜひ野口製作所にご相談ください。きっと「ここなら大丈夫」と思っていただけるはずです。
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野口製作所からのメッセージ
野口製作所は昭和 42 年の設立以来、金属プレス加工を通して御客様の課題を解決す る提案型企業として成⻑して参りました。
私たちのコア技術はプレス加工の工法の一つ、深絞り加工です。
この深絞り加工技術で 製作した製品を電子機器部品、車載部品で使って頂いています。
また、医療機器として 製作している製品の中には、これまで実現できなかった非常に微細で薄肉の製品を深絞 り加工技術により製作に成功したものもあり、お客様の事業拡大に大きく貢献しまし た。
このように私たちは幅広い市場ニーズにお応えする製品製作をしております。どんな時でも私たちが大切にしているのは、御客様の課題に共に悩み、解決のための最 適解を提案するきめ細かい伴奏型のものづくりサービスです。
御客様の伴走者として共に成⻑していくことは最大の喜びだと考えています。 そのためにも、まずは社員一人ひとりが人間力を鍛え、正しい判断で御客様へ寄り添える人 財の育成が何よりも大切だと感じ、日夜人財育成に努めております。
これからも私たちは、世界中のお客様の期待をこえる価値を、安心というカタチで提供し ていきます。
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[ブログ監修者]
本ブログは、金属プレス加工技能士1級(国家資格)の資格を持ち、金属プレス加工業務の経験豊富な弊社技術者が監修を行っております。