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なぜプレス加工なのか？
金属の製品をつくる加工方法にはろいろな加工方法があります。
切削加工や研削加工に代表される機械加工や、プレス加工、鍛造加工などの塑性加工、その他にも鋳造、最近では金属３Dプリンタなどもあります。
その中でプレス加工を選択するのにはお客様が感じるメリットがあります。選択されない場合、他の加工方法と比較検討しデメリットを考慮して選択をされていません。
プレス加工のメリット
プレス加工のメリットについて解説していきます。メリットは大きく4つあります。①量産性、②品質の安定、③経済性、④薄肉形状などがあります。それではそれぞれ見ていきましょう。
①量産性
プレス加工は専用の金型を用いて加工を行う工法であり、基本的には機械が作業を行います。そのためプレス加工は板金加工や切削加工に比べ加工スピートが早いことから、1分間で数十個～数千個の生産が可能です。
一度金型を作ってしまえば高精度な製品を大量に生産することが可能となります。
②品質の安定
またほとんどの機械が半自動で生産可能なため、金型をセットし最初の調整をしっかり行えば、安定した品質の製品を製作することが出来ます。いかに安定した製品を量産加工するか、これも弊社の重要な技術です。
③経済性
切削加工のような削り出す加工と違い、平板の材料に圧力を加えて塑性加工を行う工法のため、材料から出るスクラップの量が少なく材料が無駄にならずに効率的で経済性に優れています。また、出たスクラップのほとんどが新たな材料として再利用されるため、とてもエコな工法と言えます。
また、大量生産できるため時間当たりの生産数が他の加工方法に比べて高く、1個当たり価格を抑えることが出来ます。
④薄肉形状
これは弊社の特徴でもありますが、切削やパイプ加工では出来ないような「薄肉」「異形状」の製品を作ることが出来る唯一の工法です。機械加工の方が精度が良いものを作れるというイメージがあるかもしれませんが、形状によってはプレス加工でしか作れないものがあります。
プレス加工のデメリット
プレス加工のデメリットについて解説していきます。デメリットも大きく4つあります。①初期投資が高い、②自由度が低い、③数量_小ロットは不向き、④納期などがあります。それではそれぞれ見ていきましょう。
①初期投資が高い
プレス加工には必ず金型が必要です。製品を1個作るにしても10万個作るのにも金型が必要になります（1個の場合はプレス加工を選択しないと思いますが）。
場合によってはプレス機械の導入も必要になるケースもあり、初期投資が高額になります。金型費用・プレス設備は安価でないため、立上後の生産計画の実現が重要になってきます。
②自由度が低い
形状が金型によって決まってしまうので、一度形状が決まってしまうと変更が難しく、ピアス（穴）の追加工や調整可能範囲による絞り高さ変更等であれば金型改造による変更が可能となりますが、大きな形状変更は一から金型を作り直すことになります。変更するにしても金型を作り直すために費用と時間が掛かってしまいます。金型改造で進める場合、元に戻す可能性の可否を含め検討が必要となりますので、しっかりとお客様とコミュニケーションを取りながら進めることが重要になります。
また形状にも制限があり、複雑な形状は作りにくいです。
③数量 小ロットは不向き
中量、大量に生産することでメリットがでる加工である一方、少量、少ロットの生産には不向きと言いますかお客様がベネフィットを感じづらい加工であると言えます。もちろんその場合は単発金型で生産を行ったり、段取り改善などを行い小ロットへの対応をすることでデメリットを補うことは可能です。
④納期
金型を有する加工方法のため、この金型製作に時間を要します。
通常1ヶ月から2か月程度、製品の難易度や複雑な形状になるものでは3ヶ月以上掛かるものがあります。そのためお客様としっかりと情報共有を行い、生産計画を立てて進めることが重要になります。
野口製作所では、他の加工方法では製造が困難とされる形状をプレス加工にて実現いたします。
その中でも難加工材と言われているステンレス・アルミ・銅等の非鉄材の抜き加工・曲げ加工はもちろんのこと、特に深絞り加工を得意としております。
各種業界（家電・車載・医療・センサー等）向けの絞り加工実績があり、お客様の困り事・課題を弊社技術でご提案させていただきます。
野口製作所からのメッセージ
野口製作所は昭和 42 年の設立以来、金属プレス加工を通して御客様の課題を解決す る提案型企業として成⻑して参りました。
私たちのコア技術はプレス加工の工法の一つ、深絞り加工です。
この深絞り加工技術で 製作した製品を電子機器部品、車載部品で使って頂いています。
また、医療機器として 製作している製品の中には、これまで実現できなかった非常に微細で薄肉の製品を深絞 り加工技術により製作に成功したものもあり、お客様の事業拡大に大きく貢献しまし た。
このように私たちは幅広い市場ニーズにお応えする製品製作をしております。どんな時でも私たちが大切にしているのは、御客様の課題に共に悩み、解決のための最 適解を提案するきめ細かい伴奏型のものづくりサービスです。
御客様の伴走者として共に成⻑していくことは最大の喜びだと考えています。 そのためにも、まずは社員一人ひとりが人間力を鍛え、正しい判断で御客様へ寄り添える人 財の育成が何よりも大切だと感じ、日夜人財育成に努めております。
これからも私たちは、世界中のお客様の期待をこえる価値を、安心というカタチで提供し ていきます。
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