開発事例

ファイバー材加工

ファイバー材加工

製品名 ファイバー材加工
材質 ファイバー材

1.開発経緯

お問合せ内容:

通常発砲ウレタンで製造する建築用資材をファイバー素材の紙で加工できないか?

梱包資材を取り扱うメーカー様からホームページを見てお問合せ頂きました。

この材料はHB-77(北越東洋ファイバー株式会社製)のパルプを原料とした一般的なファイバー材です。

(RoHS規制10物質を使用していない環境規制対象材料)

当初お客様もお取引のあるプレスメーカーに相談をしたのですが、

”紙を塑性変形させることは出来ない”
”加工する金型がない”
”形状がきまっていないものは・・・・”
”試作対応はできない”

と断られてしまったそうです。

しかし、「脱プレラスチックが叫ばれている。これからは石油系の素材ではなく紙を使った製品の需要が高まる!」との考えのもと
諦めきれずに加工先を探していたところ、たまたま弊社ホームページを見てご相談を頂きました。


2.課題

①塑性変形させることが非常に難しい素材である

②紙なので油を使用することができない

③加工が出来るかどうか判断が出来ない中で、試作を進める予算が組めない、金型費も難しい(客先課題)


3.開発内容(課題解決策)

弊社も実績が無かったので、試作の費用の算出が難しかったため、とりあえず加工可否の判断をさせて頂くために”試作の試作”をさせて頂きました。
(←試作の試作をした製品写真)

弊社は自社オリジナルの試作専用の金型・ダイセットを保有しております。試作品の形状のパンチ、ダイを購入させて頂ければ通常の60%程度の費用で試作加工が可能です。

さらに今回の試作の試作で行った曲げは、ヤゲン型による加工なので金型費はいっさい頂かず行うことが出来ました。

課題であった①,②に対しては○○○○を施すことで解決することが出来ました。(手法は秘密です)

ある程度塑性加工し、形状維持が出来ることがわかったので、今後正式に開発を進めていくことになりました。


4.お客様評価

お客様からは「これまで形として見えなかったが、実際に曲げた製品を見ることが出来て、完成形状が見えてきた。ぜひ正式な試作開発を行っていきたい。」と評価頂きました


試作の試作で一歩目を踏み出しませんか

 今回の事例のように、加工実績がなく、試作してみないと検討を進められないような案件は非常に多いです。

本来はそのための試作なのですが、現在は試作にもある程度の成果を求めらることが少なくありません。

そういった時に、弊社のサービス「試作の試作」🄬を使って、まずは試作の検討から行ってみてはいかがでしょうか。

弊社は開発型のものづくりパートナー企業です。新しいことへ取り組むことが技術の向上につながると考えており、

何よりもお客様の支援につながると考えております。

まずはどんなことでも結構ですので、気軽にご相談ください。