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金属プレス加工の小ロット生産戦略【変化する市場に応えるために】

小ロット生産

金属プレス加工の小ロット生産戦略について解説していきます。

小ロット生産に関するメリットや課題、技術的な工夫などを把握し、変化する市場に対応できるように準備しましょう。

試作・開発LP

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1. 金属プレス加工とは?

金属プレス加工は、特定の形状の金型を使用して金属板を塑性加工する加工方法です。主に自動車業界、家電業界、建設業界などで活用されてきた技術であり、従来の大規模な生産に適していました。しかし、近年では市場の構造が大きく変化しています。

市場の変化と小ロット生産への移行

人口の減少や消費者ニーズの多様化により、かつての大量生産モデルは次第にその適用範囲を狭めています。製品のライフサイクルが短くなり、多品種少量生産の需要が高まっています。このような市場環境の変化に対応するため、金属プレス加工業界もまた、小ロットでの柔軟な生産体制を求められています。技術の進化によって、これらの小ロットでも効率的に生産を行うことが可能になってきています。

使用される機械と材料

 プレス機:油圧プレス、機械式プレス、サーボプレスなど、用途や必要な力に応じて異なる種類があります。

 材料:主に鋼板が用いられますが、ステンレス、アルミニウムやチタンなどの非鉄金属も使用されます。

2.小ロット生産のメリットと課題

小ロット生産メリット

近年の市場動向により、多品種小ロット生産は製造業での新たな標準となりつつあります。このアプローチは特に、短い製品ライフサイクルを持つ業界やカスタマイズが重要視される市場において重要です。そのような生産方式の採用がもたらす利点と直面する課題について掘り下げます。

小ロット生産のメリット

   1.柔軟性の向上:

 - 市場のトレンドや消費者の好みが変わる速度に迅速に対応できる。

   – 短期間で多様な製品を市場に投入することが可能

 2.在庫リスクの低減:

   – 大量生産に比べて、製造される製品の数が少ないため、在庫が過剰になるリスクが減少。

   – 資源の有効活用が可能となり、廃棄が減る。

小ロット生産の課題

 1. コスト増:

   – 単位あたりの製造コストが上昇する傾向にある。

   – 小ロット専用の設備投資や運用コストが必要になる場合がある

– 先行して必要になる金型等のイニシャルコストの償却期間が長くなる。

 2.生産効率:

   – 設備やプロセスの切り替えが頻繁に必要となり、生産効率が低下することがある。

   – 最適な生産スケジュールとリソース配分が求められる。

 3.技術要求の高さ:

     – 従業員のスキルアップや教育に継続的な投資が必要。

小ロット生産は、お客様の細かいニーズに柔軟に対応することを可能にしますが、その運用には特有の課題が伴います。これらの課題を克服することで、弊社は新しい市場環境において競争力を維持することが可能となっています。

3.小ロット対応のための技術的工夫

小ロットの技術的工夫

多品種小ロット生産を実現するためには、生産設備やプロセスの柔軟性が必要です。この章では、小ロット生産における技術的な工夫や、効率を保ちつつ顧客の要求に応じた生産を可能にする方法について詳しく見ていきます。

ダイやパンチ、金型の設計改善

 1.クイックチェンジシステム:

   – ダイやパンチの交換時間を短縮するためのシステム。

   – 生産ラインの停止時間を最小限に抑えることが可能。

 2.絞り加工専用試作金型の開発

   – 汎用性の絞り専用型を製造。異なる製品に対応可能。

   – 製品ごとに専用のプレートを製作する必要を減らすことで大幅なコストダウンを実現。

生産ラインの柔軟性

 1.サーボプレスの活用と付帯設備の共有化:

   – サーボプレスによるr繰り返しの精度と速度を向上。

   – プレス機に付帯する設備をフレキシブルに移動できるようにし共有化することで生産性の向上を図る。

 2.作業者の多能工化:

   – 多品種少量生産に対応するために、従業員の多能工化を進め、さまざまな作業に柔軟に対応できるようトレーニングを実施する。

生産プロセスの最適化

 1.独自生産管理システムの構築:

   – タイムりーに生産実績を把握し、最適な生産計画での加工を実現。

   – 小ロット生産におけるコスト削減に貢献。

 2.カイゼン(改善)の取り組み:

   – 生産現場からのフィードバックを活用し、継続的な改善を行う。

   – 従業員の意識向上と生産性の向上を図る。

これらの技術的な工夫により、弊社は小ロットでも高品質な製品を効率的に生産することができるようになります。これにより、柔軟かつ迅速に市場のニーズに応じることが可能となっております。

4. 実際の事例紹介

この章では、弊社の小ロット生産への取り組みとその成果を詳細に紹介します。

事例1: 自動車部品メーカーとしての取り組み

事業内容:自動車部品の製造

技術的工夫:クイックダイチェンジシステムを導入し、複数の製品に共通の金型を使用することで、金型交換時間を大幅に短縮。

成果:生産効率の向上とコスト削減に成功し、市場の変動に迅速に対応する能力を高めました。

事例2: 電子部品メーカー向け部品製造

事業内容:電子部品メーカー向けの部品製造

技術的工夫:自社開発のオリジナル試作金型を用いて小ロット生産に対応し、高コストの設備投資を抑える。

成果:初期投資コストを大幅に削減し、新しい開発案件への参入障壁を低下させました。

これらの事例は、技術革新と適応が如何に企業の競争力を高めるかを示しています。小ロット生産における柔軟な対応と効率的な生産プロセスは、市場の多様な要求に迅速に応えるための鍵となります。

結論

金属プレス加工における小ロット生産は、市場の急速な変化とお客様のニーズの多様化に対応するための重要な戦略です。金属プレス加工の基本、小ロット生産のメリットと課題、技術的な工夫、そして実際の事例を通じて、小ロットの生産に対しても十分に対応できることを示しました。

今後の展望

今後も市場はさらに多様化し、消費者の要求は細分化されることが予想されます。このような環境下で競争力を保つためには、金属プレス加工業界は継続的な技術開発とプロセスの最適化が求められます。

あらゆるお客様のニーズに対応できる柔軟な生産体制、生産設備、人員の強化を今後も図っていきます。

ぜひ小ロットの加工でお困りのことがあれば弊社までご相談下さい。


野口製作所からのメッセージ

野口製作所は昭和 42 年の設立以来、金属プレス加工を通して御客様の課題を解決す る提案型企業として成⻑して参りました。

私たちのコア技術はプレス加工の工法の一つ、深絞り加工です。

この深絞り加工技術で 製作した製品を電子機器部品、車載部品で使って頂いています。

また、医療機器として 製作している製品の中には、これまで実現できなかった非常に微細で薄肉の製品を深絞 り加工技術により製作に成功したものもあり、お客様の事業拡大に大きく貢献しまし た。

このように私たちは幅広い市場ニーズにお応えする製品製作をしております。どんな時でも私たちが大切にしているのは、御客様の課題に共に悩み、解決のための最 適解を提案するきめ細かい伴奏型のものづくりサービスです。

御客様の伴走者として共に成⻑していくことは最大の喜びだと考えています。 そのためにも、まずは社員一人ひとりが人間力を鍛え、正しい判断で御客様へ寄り添える人 財の育成が何よりも大切だと感じ、日夜人財育成に努めております。

これからも私たちは、世界中のお客様の期待をこえる価値を、安心というカタチで提供し ていきます。


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